2024/10/21

【展示会Qレポート】展示会での採用活動って意識できてますか？　～CEATEC 2024～

「CEATEC 2024（ Combined Exhibition of Advanced Technologies）」

日本国内外を問わず、様々な分野の企業が集まる今年で開催25周年を迎えた大規模なデジタルイノベーションの総合展示会。「Innovation for All」をメインテーマに、AIと共存する新しい世界に向けた製品やサービスの展示に始まり、総勢300名以上のキーパーソン／イノベーターが登壇するCONFERENCEや展示会場内での講演などが催されました。

開催場所：幕張メッセ
開催期間：2024年10月15日(火)～18日(金)

展示会に参加した感想

営業だけじゃもったいない！ブランディングの視点で展示会を見る

今回参加させていただいた『CEATEC 2024』は大手から中小企業、地方の自治体から各国の大使館まで幅広い企業・団体が出展。宇宙やバイオテクノロジーなどの専門領域からスポーツ・伝統芸能へのAI活用、建設や介護の現場におけるDX化など、AIを主軸にしたあらゆる分野における各社の最新技術を展示する内容となっていました。

特に大企業と言われるような世界をまたにかけて事業を展開されている企業のブースは敷地も大きく、装飾にも高度な技術が採用されて非常に派手なブースが多かったです。

どこも「製品の魅力を伝える」や「解決するソリューションを提示する」というよりも、『こういう技術でこういう未来を作り上げる』というミッションやビジョンといった企業のブランディングの展示が多いイメージでした。もちろん、入場パスのQRコードを読み込んでのリード獲得も行われていましたが、これまで訪れてきたような展示会とは明確に毛色の違う印象を受けました。

ブランディングは採用に繋がる

もう一つ、最新技術の展示会だったからなのか学生の姿が多く見受けられました。制服を着た高校生から、若い大学生風な人たちまでブースを回っていて、これも今まで訪れてきたビジネス展示会とは違う印象を受けた要素の一つです。

学生達をよく見てみると、展示会でチラシを集めては会場外のテーブルでなにやらレポートのようなものを書いていました。おそらく、学校の課外授業扱いで参加してその宿題としてのレポートかなと思いますが、それを見越してか出展側でもこれまででは見られない取り組みがありました。

それは、企業説明会としての活用です。5,6名の学生の団体に対してブースの担当者が一人付き、ブース内を案内しながら会社説明を行っていました。たしかに、企業説明会のような企業側の担当者が立って、学生側が座って一方通行な説明をするよりも、ブースの中を見回りながら会社がどんな活動をしているのかを説明してあげたほうが理解してもらいやすいと思います。ブースの展示も、誰が見てもわかりやすいように設計されたパネルや資料などで構成されているので、一通り見て回るだけでも具体的にどんなことをしている会社なのか？を掴みやすいでしょう。

そしてこれは、学生に限った話だけではないなとも思いました。展示会に来場している人たち、もしくは隣に出展している企業の人たちは、お客さんにもなりえますが就職希望者にもなりえます。「あの展示会場で見かけたな」「あそこって○○してる会社だよね？」ということを思ってもらえるのは絶対プラスになるはずです。

人手不足が叫ばれている昨今、展示会を営業活動の場ではなく、ブランディングの場、採用の場として見てみるのもアリなのではないでしょうか？

キャッチコピーの重要性をかみしめる

少し話は変わりますが、今回の展示会は明確な課題に対するソリューションというわけではなく、ブランディングとしての側面が強かったので「何を紹介しているブースなのか？」ということが非常にわかりづらいものでもありました。企業としての活動を紹介しているので、どうしても抽象度の高い内容が多くなってしまいますが、逆にビジネスマッチングの展示会においてはより具体的なキャッチコピーを提示しないと来場者に刺さらないなとつくづく感じました。

特に広い会場などでは来場者は数々のブースを歩き回って疲弊しています。そんな状態でもパッと目に入って理解できるキャッチコピーをブースに掲げておくことは重要です。ブース設計の際には心に留めておきたいですね。

まとめ

幕張メッセは会場がとても大きく、横に長いため歩き回って非常に疲れました。普段はビジネスマッチングを目的とした展示会に行くことが多かったので、こういった最新技術の展示会というのは新鮮で面白い体験でした。「自分の困っていることに対しての解決策を探しに行く」というよりも「自分の興味のある分野のニュースを見に行く」というようなイメージに近いのかなとも思いますね。ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか？