2024/05/10

【展示会 Qレポート】展示会の最先端?マーケティングがテーマの展示会に潜入! ~第7回 マーケティングWeek~

展示会Qレポートとは?

 日本中のあらゆるところで開催される展示会。そのテーマや取扱商材によって展示会の雰囲気は様々だが、”目的は商談を生み出すこと”にある。

 これまで多くの展示会を支えてきたコプロシステムが、商談獲得に向けた出展社の取り組みの中でも「これは!」というものを気づきや発見を交えてまとめてレポートしていく。それが 『展示会Qレポート』である。

 今回は、企業のマーケティング担当者に向けたBtoB展示会、「第7回 マーケティングWeek -春 2024-」に参加してきたので、その内容をレポートしていきます。

「第7回 マーケティングWeek -春 2024-」について

開催場所:東京ビッグサイト
開催期間:2024.4.17(水)-19(金)
来場者数:24,369人(3日間合計)
開催概要:日本最大級のマーケティングの総合展示会。企業の抱えるマーケティングの課題を様々な方向から解決するBtoB向けの商品・サービスが集まり、広告メディア・Web/SNS・販促・営業支援・CX/顧客育成・データインサイト・クリエイティブ・ECグロースの8つのカテゴリに分かれて開催されました。

まるでお祭りのような盛り上がり

 ビックサイトの南ウィングで行われた「マーケティングWeek」。企業の持つマーケティングの課題を解決するサービスや商品を展示している会社が集まっており、MA(マーケティングオートメーションツール)やSFA(セールスフォースオートメーション)などのSaasをメインに、営業支援のCRM(カスタマーリレーションシップマネジメント)のシステム、マーケティングリサーチを行うアンケートシステムなど、幅広いサービスが展開されていました。

 会場内の雰囲気で最も特徴的なのは、まるでお祭りのような雰囲気。


 どの企業もテーマカラーを前面に打ち出した派手なブース展開をしていました。Saas企業がメインだったので、デモの紹介はPCを介する必要があり、ブース内は広々とした空間にモニターの置かれたデスクが何台か置いてあるというレイアウトがほとんど。開放感のあるブースは立ち寄りやすさを演出します。

 他にも、ブースで接客するスタッフのほとんどはスーツではなくTシャツや法被を着用しており、その出で立ちも様々。Tシャツにはサービスのキャッチコピーやセールスポイントが大きく書かれているデザインがあり、スタッフも含めてのブースという印象です。

QRコードでのリード獲得は当たりまえ!ただし注意点も…

 最近増えてきた来場証に記載されたQRコードを読み込むことでリードとして連絡先を獲得する手法。弊社の提供するQ-PASSでもリード獲得手段として使用することができますが、来場者側として見たときには注意するべきことも多々あります。

 まず、メリットをご紹介すると、来場者側の手間が大幅に削減されます。従来のスタイルだと名刺を交換するのが一般的でしたが、手荷物はもらったパンフレットでいっぱい。わざわざ下において、名刺入れを出して名刺を交換するというのはなかなかの手間です。

 それがQRコードなら来場者はただ立っているだけでOK。カメラで読み取るだけで良いので非常にカンタンで手間がありません。名刺が切れていた場合でも取り逃しが無くて安心です。

 さらに、出展社側にとっても、すぐにリストデータとして扱うことができる、残したメモも紐づけて管理ができる、名刺紛失のリスクがない、などとなにかとメリットが多く、多くの展示会で導入されている機能です。


 さて、注意点ですが、ただ資料を渡してQRを読み取るという手法も散見されました。もちろん、リードというのはいつどこでどんな需要が発生するかわからないので、一件でも多く集めておきたいところでしょう。しかし、サービス名称やどんな課題を解決するサービスなのかを理解されないままリードとして連絡先を取得してもその後の商談には繋がりにくく、心象もあまりよくありません。

 QRコードでのリード獲得は便利ではありますが、どんな来場者もリードとして獲得できる手段としてではなく、従来の名刺交換のようなプロセスを踏んでから手間を減らすための手段としてとらえたほうが良いと感じました。

お菓子配りはアフターフォローへの布石!?

 最後はノベルティのお話です。展示会と言えばノベルティ。一度展示会に行くと、ボールペンや付箋にしばらく困ることはないくらいノベルティとしてありふれていましたが、最近はその種類も変わってきています。

 これまでは企業の名前やサービス名称の入った文房具が一般的でしたが、今回の「マーケティングWeek」では、市販のお菓子をノベルティとして配布しているところが非常に多く、ノベルティを配布しているブースに限れば半数以上がお菓子を配っていたのではないかと思います。

 たしかに、その場で需要が高いのはボールペンよりは身近なお菓子のほうかもしれませんが、「モノとして手元に残る」という点で考えると従来の文房具類のノベルティのほうが良い気がします。それでも徐々に増えつつあるのは、手配が楽である点ともらわれやすいという点からきていると思われます。

 名入れのノベルティは事前に計画をしてスケジュールのもとに動かなければいけませんが、市販のお菓子類であれば極端な話、当日の朝でも手配可能です。この辺りがお菓子の強みではないでしょうか。

 最近増えてきたこの手法ですが、根本にあるのは ”自社商材を覚えてもらうという目的” という意識です。多くの企業が文房具を配っている中で、一社だけお菓子を配っていれば目を引きます。ただ、それも最近は先ほども述べた通りかなり一般化されているので、今後はまた新しいノベルティの手法が生まれてくるでしょう。


 今回私が連絡先を交換したブースの中で面白いアフターフォローに、件名に「マーケティングWeekでうまい棒を配っていた企業です」というものがありました。展示会に参加すると様々なブースに訪れる以上、よほど興味のあるサービス以外は企業名やサービス名称をきちんと覚えておくことが困難です。そんな中で、サービス名称とは別の切り口で想起してもらおうとするのは面白いやり方だなと思いました。

 応用することで、目を引くビジュアルをブースにあしらい、それによって想起してもらうことも出来そうで、アフターフォローの方法にも色々幅があるなと感じました。

まとめ

 マーケティングをテーマにした展示会ということで、出展社も来場者もあまり固い雰囲気はなくお祭りのような会場となっていました。マーケティング業界の新しい視点でのサービスや現在のトレンドを知ることができ、マーケティングツールの一つでもあるイベント来場者管理システムQ-PASSにとっても参考になる部分が多く、色々と取り入れていきたいと思います。

 次回の展示会Qレポートもお楽しみに!

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